お花は幸せの循環(三方よし)
お花は三方よし 〜フローリスト・送り人・受け取り手の幸せの循環〜
「三方よし」は、近江商人の精神に由来する「売り手よし・買い手よし・世間よし」の考え方ですが、それを花にあてはめてみると…
1. フローリスト(作り手)よし
花を扱うフローリストは、日々自然と向き合い、色・香り・形を生かしながらアレンジメントを作ります。この創造的な仕事は、美しさを生み出すこと自体がセラピーにもなり、精神の安定をもたらします。また、送り人との会話の中で想像を膨らましながら作った作品が誰かの手に渡り喜ばれることは、大きなやりがいと誇りに繋がります。
2. 送り人(贈り手)よし
花を贈るという行為には、「祝福したい」「感謝を伝えたい」「慰めたい」「応援したい」などの愛や情が込められています。
花を選ぶ時間、相手を思う時間は、送り手の心にも優しさと充実感を与えます。
3. 受け取り手(贈られた人)よし
花を受け取った人は、その美しさ・香り・色彩に癒され、「自分が思われている」「大切にされている」と実感することで、幸福感や安心感を得ます。
さらに花を見ることでオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌されるという科学的な裏付けがあります。
花のもつ「パワー」とオキシトシンの関係
▸ オキシトシンとは?
オキシトシンは「愛情ホルモン」または「絆ホルモン」とも呼ばれ、人と人との信頼やつながり、安心感、ストレス軽減に関与するホルモンです。ハグや感謝、信頼などポジティブな交流によって分泌されます。
▸ 花がオキシトシンを増やす理由
自然の美しいものに触れること(特に花や緑)で人の心は癒され、オキシトシンの分泌が促進されることがわかっています。
また、視覚・嗅覚・感情が同時に刺激される「五感への働きかけ」がポイントです。
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視覚:色彩の美しさ(特にピンク・黄色・緑は心を落ち着かせる)
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嗅覚:花の香りがリラックス効果をもたらす(アロマテラピー的作用)
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感情:贈り物としての「想い」が心をあたためる
お花は幸せの循環
花は言葉を超えた「感情の贈り物」です。
言葉では伝えきれない想いも、花なら自然に、優しく、深く届くことがあります。
その意味で、「花は三方よし」という言葉は本質を突いた真理だといえるでしょう。

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